2008年06月29日

♪:ホッホ



人生って老いてからの方が 辛い事が多いね・・ホッホ・母が笑う                    
朝から何を食べて お昼はどこに居て・・ホッホ・・それさえ分からない
それでもいいじゃないか 生きてみせるって事は 俺達に勇気をあたえる事
この4年の間の 俺をよく見てみろよ 随分・我慢強くなったさ
お前にもやりたい事が あっただろうに・・ホッホ・母が聞く
こんな思いの深い息子に 育てた覚えはないよ ホッホ・母が笑う
そして私はもういい お前は元の暮らしに・・ホッホ・戻れと言う
私はそろそろ向こうに行って 春の七草粥でも ホッホ・作ると言う
いつも済まないねと 母が言う 言ったさきから忘れるけど 
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
時々・思う事があるよ・と母が口にする お前はまるで私の母の・生き写し 
お前の背中をこうして見てると 母はお前の身体を借りて 私の傍にいるようだ・と 
いつも迷惑掛けるねと 母が詫びる 俺が選んだ生き方なのに・・ 
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う 
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う

連れて行っておくれよ 博多の町に・・ホッホ・母が言う
みね子サンと通った あの桜坂は今でもあるかしら・・
もう一度よく見てごらん ちょっと違うんじゃない? みね子サンは隣の人
母がアルバム広げて 指さす人は 母の見知らぬ人 
少し部屋が暗い気がする 目のせいかしら・・ホッホ・母が笑う
人前で弱音を吐くのが 嫌いな母は・・ホッホ・・いつも自分を隠す
私にはお前の顔が よく見えないよ ホッホ・・母が笑う
とても不安なはずなのに 気になるはずなのに ホッホ・笑って誤魔化す
いつも済まないねと 母が言う 言ったさきから忘れるけど・・ 
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う 
時々・思う事があるよ・と母が口にする お前はまるで私の母の・生き写し
そんな事ってあるかしら 母はお前の身体を借りて 私と暮らしているようだ・と
いつも迷惑掛けるねと 母が詫びる 俺が選んだ生き方なのに・・ 
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う 
俺の事ならもう・いいよ 人生棄てたよ ホッホ・今度は私が・笑う  ホッホ・私が笑う


  

Posted by takassan at 22:17Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月29日

♪:春は・まだ   2007.02



春はまだ薄目を開け・そっぽを向いてる 風はまだ白いガウンを羽織ったまま
今朝の母はベッドの中・丸くなったまま 春はまだかと春はまだかと催促してる
そうだね・今はまだ枝垂れ梅の頃 昨日・デイへの途中で見掛けたじゃないか?
今は如月の頃・あんたの生まれた月 桜はまだ・松葉ぼうきみたい・さ 
春はまだ薄目を開け・そっぽを向いてる 風はまだ白いガウンを羽織ったまま

ためらいがちなスローペースの・春はまだ 風はまだストーブ回りをウロウロしてる
ドライブしよう桜が見たいと母が言う 今はまだ枝垂れ梅くらいと応えたばかり
そうだね・行ってみようか代継神社に たしか・大きな桜の木があったと思うよ 
長い坂道を上がってみるかい? あんたの気が済むように・さ 
ためらいがちなスローペースの・春はまだ 風はまだストーブ回りをウロウロしてる

そうだね・行ってみようか代継神社に そして・願をかけるのも・いいかも知れない
風に吹かれて・みるのもいいかも 車椅子に・乗ったままだけど
春はまだ薄目を開け・そっぽを向いてる 風はまだ白いガウンを羽織ったまま

春は・まだ 春は・まだ・・そっぽを向いてる 
春は・まだ 春は・まだ・・そっぽを向いてる
春は・まだ 春は・まだ・・そっぽを向いてる
  

Posted by takassan at 22:14Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月29日

♪:秋:夕暮れ    20068.11



ほら・どう思う・あの空を 母が古い映画のヒロインみたい                       
夕焼けを前にして椅子に座ってさ 私の・そばで腕組みしてる
母にはあの空・見えるのだろうか 弱った視力が少し気に掛かる
長い道のりを歩いた母は 時に・ああして昔を探してる
  生きる事に疲れた・とか 足でまといになりたくない・とか そんな思いは持って・欲しくない 
生きてきて良かった・とか それなりに幸せだよ・とか そう思って・欲しい
ほら・見てご覧・夕陽が動く オレンジみたいな顔して こっちを見てるよ 

母が・私を見る・空を指さす お前は飛行機・乗った事があるかいって・さ
私は・そんなモノはいらない もうすぐ・あそこに行けると 哀しい・ジョークを言う
突然・母が口にする夕餉の支度 買物に行くのを忘れた・と言う
お前は今夜・何が食べたいかと あり合わせでいいよと・私は答える                                 
 そうじゃないでしょう・とか 何回言ったら分かるの・とか こんな時には言わない方が・いい
母が母であろうとする・事 柄の間であっても・いい それは・とても大事な・事 
もう・陽が沈む・家の中に戻りましょう 山積みの洗濯物でも畳んでみます・か
生きる事に疲れた・とか 邪魔者にはなりたくない・とか そんな思いは持って欲しくない
あんたと暮らして良かった・とか 親ってやっぱりいいもんだよ・とか そう・思わせてくれ
ほら・見てご覧・もう日が暮れた 部屋の窓から町灯り・見える・はず 


  

Posted by takassan at 22:11Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月29日

♪:風よ光よ・・  2006.10



風よ君に・心あるなら 頼んでおきたい・・事がある
もしも母が・ふさぎ込む日は 語り掛けてくれ・・母の耳元で
そして、君は・届けてくれるか 私の思いをそっと・・母のもとへ
光よ君に・優しさがあれば 頼んでおきたい・・事がある
母が遠い・記憶を探し 空を見あげて・・ため息つく時
そんな時には・空一杯に 母のふる里・・描いてくれないか
母の悲しさなら 私が背負うつもり  辛さなら それも私にくれ
苦しい事なら慣れている  母の痛みなら すべて私がもらう
そして、今際の時には 神に伝えてくれ・・
母の命なら・それはやれないと 欲しいなら私から奪えと・・・
母には・誇るものがまだまだあると 私より・生きる価値があると 
風よ光よ・そう・・思うだろう?・・ 

もう少し君らに・言っていいだろうか 私が母を外にいざなう時
その時、君らは・ほんの少しだけ  遠慮してくれ・・母は目が弱い
光よ柔らかに・・そして、そよぐ風よ 君は季節季節の香りを運べ
母の悲しさなら 私が背負うつもり  辛さなら それも私にくれ
苦しい事なら慣れている  母の痛みなら すべて私がもらう
そして、今際の時には 神に伝えてくれ・・
母の命なら・それはやれないと 欲しいなら私から奪えと・・・
    母には・誇るものがまだまだあると 私より・生きる価値があると
    風よ光よ・そう思うだろう?・・ 
風よ光よ・今暫くは 母の記憶と遊んで・・やってくれ
時に母には・言葉はいらない 優しい風と光が・・あればいい 風よ光よ・頼まれてくれ 母の命の続く限り
  

Posted by takassan at 22:08Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月29日

♪:四畳半の檻の中で  2006,10




あてのない旅に 憧れた頃がある 時に全てを忘れたい・・そんな頃が
気ままな旅を 勝手に夢見た 世間に背を向けて・・生きていこうと
空に浮かぶ雲にさえ 妬みを覚えた 流れる水の行方を・・追いかけた事も 
風のように生きよう そう思っていた  まるで・・吟遊詩人のように
自分の命さえ 疎ましい頃があった 何で俺が生きてここに・・いるんだろうと
そしていつも言われた 生きていく価値が 今のお前にあるのかと・・そんな事を
    親の思いなど知るか・と 俺の人生だから・と 落ちていく自分を・・一人楽しんでた
    どうせ俺なんか・と どうせ俺なんか・と 心で叫んでた・・あの頃
生きる勇気も持たず 死ぬ事もできず 何の為にこの町に来たのかと・・思ってた
真夜中のアーケード 他人の落としたコインを拾い 獣のように叫んでいた・・あの頃


これは夢なのか・ 夢なら覚めるはず 何だこのザマは・と・・独り自嘲ってた
誰に憤る訳じゃなく 自分を責めるでもなく 力なく頷だれたままで・・生きていた
どこを歩けばいいのか 俺はどこに行くのか 何をすればいいのか・・分からないままで
朽ちた神社の片隅 そこでいつも探してた 俺は一体、誰だと・・誰なんだと
流れる雲は俺を笑い 陽射しは俺を避け 鳥たちは声を潜め・・俺をジッと見てた 
そして、生きる勇気もなく 死ぬ事もできず 四畳半の檻の中・・胸を掻きむしってた
    親の思いなど知るか・と 俺の人生だから・と 落ちていく自分を・・一人楽しんでた
    どうせ俺なんか・と どうせ俺なんか・と 心で叫んでた・・あの頃
やがて聞かされた 浅い眠りの中で 親父が俺の名を叫ぶと・・俺の名前を
久し振りに泣いたよ 親父の手も握った 言葉はなかった・・冷たく横たわってた 
  

Posted by takassan at 22:05Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:ふる里へ帰ろう



ふるさとへ帰ろう君が育った町へ 君の母が待ってる 老いた身体を横たえて・・君の帰りを待ってる
自分の命を削り君を育てた母が 君が忘れかけたふるさとで 老いた身体を横たえて・君の帰りを待ってる
ふるさとへ帰ろう君が育った町へ 老いゆく母は語らない 救いなど求めもしない・それが何故だか分かるかい 
ふるさとへ帰ろう ふるさとへ帰ろう 老いた母の為に
あの日、優しさを・・ふるさとに残し 君は都会に憧れて・・しまった
そして、君はそこで何を・・得たのだろう 今でも拘る何かが・・あるのかい
  ふるさとに沈む夕陽は・・あの日と同じ、だけど 君が母を最後に見たのは・・いつ 
  君が何かと闘い・・もがく間に・・君の母も老いに苦しんでいる
ふるさとへ帰ろう ふるさとへ帰ろう 君自身の為にも

ふるさとへ帰ろう 君が育った町へ そこで君は必ず 大切なモノを見つけるだろう・今の君が忘れてる何かを
自分の命を削り 君を育てた母が 君が忘れかけたふるさとで 老いた身体を横たえて・君の帰りを待ってる
ふるさとへ帰ろう そして、多くは望まない 君は母の手を取り 「今、帰って来たよ」・と・声を掛けてくれ
ふるさとへ帰ろう ふるさとへ帰ろう 老いた母の為に
私も自分の暮らしに・・疲れた時 ふるさとに救いを求めていた
だけど、今、思えば・・母はその頃 老いの狭間に喘いでいた 
今でも母であって・・欲しいとは思うが  母がいるのは私の記憶の・・中
それは、母との暮らしを・・始めればこそ・・分かり出した事  
ふるさとへ帰ろう ふるさとへ帰ろう 君自身の為にも


  

Posted by takassan at 22:44Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:水無月の頃   2006.08



①今は水無月の頃 今年の夏は早い 母と暮らし始めて・・4年目の夏
青空が見えてきた 黒い雲が逃げていく  
母は今朝から写真を広げ 首を何度も傾げてる  
窓を少し開けましょう 紫陽花が見えますか?  
母は右手でメガネをずらし・・私を手招きする
雨上がりの立田山 散歩に行きましょう 車椅子も積みましょう 菖蒲も見たいでしょう・・
貴女の好きな青空に 虹が掛かるかも・・

②今は水無月の頃 今年の夏は早い 母と暮らし始めて・・4年目の夏
陽射しが強くなる もう少し待ちましょう 
レトロショップで買ったラムネ水 冷やしておきましょう
みね子サンの手紙を もう一度読みましょうか 
貴方は覚えているかしら・・電話でもしましょうか
雨上がりの立田山 散歩に行きましょう 車椅子は積みました 菖蒲も見たいでしょう・・
貴女の好きな夕焼けを 見るのもいいかも・・
雨上がりの立田山 散歩に行きましょう
貴女の好きな野の花 摘んであげるから
枕元に飾りなさい 夢を見れるかも・・
今は水無月の頃 今年の夏は早い 母と暮らし始めて・・4年目の夏
  

Posted by takassan at 22:42Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:DOLL  2006,08



①あんたは気づかない まるで能面みたいに 遠くを見てるだけ             
幾ら話し掛けても 木彫りの人形みたいさ あんたは何も応えない      
戯けてみせようか あんたの好きな役者の 声色真似してさ
だけどあんたは気づかない 暗い老いの世界へと 踏込むつもりかも 
昨日までのあんたは 陽気に笑っていたのに 今は天井・・見てるだけ
もっとソバにお寄りよ 突然、母が話しだす お前は私の子だよね?
母が両手を伸す 細い腕を伸す 私の顔を触り出す 
何も心配ないよと 私は母を抱き寄せる 背中をさすってやる
母は無邪気にはしゃぐ 言葉がなまりだす 幼い頃に戻ってる
やがて、気づけば母は 私の腕の中で 木彫りの人形に・・戻り出す
何て悲しいんだろう そして、切ないんだろう 老いはまるで・・回転木馬のようさ
5分刻みで母になり そして、人形に戻る 老いはまるで・・回転木馬のようさ
これが人生なんだろう これも人生なんだろう 私は独り・・つぶやく

②実は、あんたはすべてを 分かっているんだと 時に思う事がある  
朽ちゆく自分をさらし 老いゆく姿を見せて 私を試しているのかと
真っ白な心で 向かいあってるつもりさ あんたは俺の母さんだからさ 
だけど、あんたは朽ちゆく 駆け足で老いゆく 時の流れを追い越すつもりかい
これが人生なんだと だから、しっかり生きろと 今でも私を・・叱ってる
あんたの心が読めない だから教えてくれよ 老いゆく者の気持ちを
あんたが望む事は 別なものかも知れない 私にはそれが分からない 
老いは尊ぶものだと 老いは敬うものだと 知ってはいるけれど
私はあんたのお陰で 泣く事も覚えた 強くもなったみたい
余り得意じゃないけど たまに戯けてみせようか 顔にはペイント・・塗ってさ
何て悲しいんだろう そして、切ないんだろう 老いはまるで・・回転木馬のようさ
これが人生なんだろう これも人生なんだろう これが人生なんだろう これも人生なんだろう
これが人生なんだろう これも人生なんだろう 私は独り・・つぶやく
  

Posted by takassan at 22:38Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:老いを嘆かないで   2006.08



①あなたのソバに居て いつも思う事 夢はすてないで 自慢してみせて
老いは誇るもの 老いは生きたあかし これが私だと 胸を張ってみせて
老いを嘆かないで 老いを悔やまないで もっと生きてみせて これが人生だと

今の貴方はベッドに横になったままでも 人はこうして朽ちていくんだと
老いゆく姿を私に伝えてくれてる そして、老いは決して自分だけの事じゃなく 
それはとても耐え難いことだけど 生きる者すべてが迎えるものなんだと
老いは自然なもの 老いは称えるもの 老いは生きた証し 長い道のりを

②老いを恥じないで 老いを照れないで これが私だと 思わせてみせて
老いを嘆かないで 老いを悔やまないで もっと生きてみせて これが人生だと 
老いを隠さないで もっと生きてみせて これが私だと 自慢してみせて
昨日、今日の話はいいから昔の事を その頃の日本の暮らしを教えて下さい
海や空の青さはどうでしたか? 山や川はどうでしたか?神社詣でなんかは 
家族一緒にしてましたか手に手をとって おにぎりなども楽しみでしたか
老いを隠さないで もっと生きてみせて これが私だと 自慢してみせて

今の貴方はベッドに横になったままでも 人はこうして朽ちていくんだと
老いゆく姿を私に伝えてくれてる そして、老いは決して自分だけの事じゃなく 
それはとても耐え難いことだけど 生きる者すべてが迎えるものなんだと
老いは自然なもの 老いは称えるもの 老いは生きた証し 長い道のりを
  

Posted by takassan at 22:36Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:潮騒の町  2006.08



①これが私の最後の旅かしら 母がポツリと言う
そして窓辺に座り 遠く海を見てる 時折・目を伏せている
今は杖さえ使えない・そんな貴女を こんな遠くに連れて来て
済まない・と思ったり これでいいんだと思ったり 私の心は揺れている
母には届くかしらあの潮騒の音 貴女を育てたふるさとの海
母は遠い昔を語り始める 幼い頃の記憶を探してながら
例えばそれが・・青春の日々だとすれば 母には余りにも・・遠すぎる
せめて時よ止まれ・・せめて時よ止まれ・・

②母がよく話す幼い頃のラジオ体操 姫神社の夏の境内 
今はそこに居るのに 母は気づかない ここはどこだと私に聞く
母の記憶が薄れたからだけじゃない 時の流れが町並みを変えた
そして、私はつかの間・・老いを憎み 母の背中に手を回す
母には届くかしらあの潮騒の音 貴女を育てたふるさとの海
しとね崎、マリア様・・訪ねましょうよ 貴女はまだ知らないでしょう?
思いは一つ・・貴女が歩けるように ただ、それだけを祈りたいだけ!
神よ奇跡を起こせ・・そして母よ歩け!・・
母には届くかしらあの潮騒の音 貴女を育てたふるさとの海
誰にだって少しだけ 時を振返れば 戻れそうな[あの日]がある
例えばそれが・・青春の日々だとすれば 母には余りにも・・遠すぎる
せめて時よ止まれ・・せめて時よ止まれ


  

Posted by takassan at 22:33Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:花ミズキ  2006.04



過ぎゆく季節の中で 母が老いを急ぐ  移ろう季節が・まるで・・私まで弄んでいる

二年前、母の為にと植えた花ミズキ  私の背丈と同じくらいネ・・って 母が言ってた  
朝な夕なに水をやり 大事に育てたが  ふと・気付けば・母の身体が 随分小さくなってる 
花ミズキ・君の背丈が伸びたからだけじゃない  母の・・母の身体が少しずつ・・縮んでいる
教えてくれ花ミズキ・母の心が分からない 近頃・母はめっきり 言葉数が減ってきた

Uh Hoo  Hoo Hoo   Uh Hoo Uh Hoo Hoo  

寒さもどうやらやり過ごせたね ほら・見てごらん 施設の庭には赤い花ミズキ 夏はもうすぐ
「うちにもあるよね?花ミズキ」母は覚えてる 「もう、見る事もないだろうね」って・哀しい事を言う 
「よせよ、そんな言い方は・・頑張るのはあんただろ!」 突然、母は黙り込む 時折、私をにらむ   
花ミズキ・君と私は似たもの同士だね 香り持たない君も・・母の心に入れない
過ぎゆく季節の中で 母が老いを急ぐ 移ろう季節が・まるで・・私まで弄んでいる

Uh Hoo Uh Hoo Hoo   Uh Hoo Uh Hoo Hoo  

花ミズキ、君の事を母が気にしてた  私はまだ家には帰れない「歩くのがちょっとネ」ってさ
花ミズキ、そしてこうも言ってたよ 随分、大きくなったろうネって「処で赤かい?白かい」ってさ少し寂しいね
だけどそれでいいと思うよ つかず離れずって言うのか 母が振向けば・君はいつも母の帰りを待ってる
花ミズキ、待ってろよ 必ず母を連れて帰るからさ   老いた母の為に君は・・背丈は余り伸ばすなよ
過ぎゆく季節の中で 母が年を重ねる 過ぎゆく季節の中で 母が老いを重ねる
過ぎゆく季節の中で・・・過ぎゆく季節の中で・・・
Uh Hoo Uh Hoo Hoo   Uh Hoo Uh Hoo Hoo・・・・・・
  

Posted by takassan at 22:25Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:母に生命を返す時   2006.03



母は日ごとに老いを深める 今以上を望もうとしない 自分の足で歩く事 それだけの事を もう、諦めたのかな・・
私もいつの間にか ため息をつく事が増えた 若さというか・・やる気というか・・私から何かが消える日がある 
優しさだけで接しても 駄目だヨって・誰かが言ってた 日毎に老いが深まり 素直になっていく母 私にはそれが寂しい
母よ立ち上がってくれ そして歩いてくれ  あんなに気丈夫のアンタが 弱音ばかりを言うなんて・・
神よ私の命と引き換えに 母に命を与えてくれ 今こそ命を返す時 母に命を返す時 

思えば私は幼い頃 母には2度目の命を貰った 今でも私の身体に 大きく残る傷 母はしっかり覚えてる
薄れる意識を引戻すように 母はオペ室のドアの向こうで 誰はばかる事なく 私の名を叫び続けた 今でも私の耳に残ってる
だからこそ私は今思う 母には命を返そう・・と 母よアンタのおかげで 私は生きてこれた 今しか恩は返せない
母よ立上がってくれ! そして歩いてくれ あんなに気丈夫のアンタが 弱音ばかりを言うなんて
私の命はいらない 神よ母に与えてくれ 今こそ命を返す時 私はそう・・思う

母は去年のこの時期は 芝生の上ではしゃいでいた 車椅子に乗ったり 杖をついて歩いたり 笑顔が絶えなかったのに
母よ、本当に疲れたのかい 休みたいと思うのかい? 一日の多くを ベッドで横になってる すっかり弱気になってる
今は私がアンタの 足代わりになってるけど こうしている間に 私の人生だって どこかで狂い始めてる
だけど、私の身体に残る傷 オペ室まで聞こえた母の叫び 私はあの時から母に 命を貰ったと思っている
神よ私の命と引き換えに 母に希望を与えてくれ 今こそ命を返す時 母に生命を返す時 

母よ立ち上がってくれ そして歩いてくれ あんなに気丈夫のアンタが 弱音ばかりを言うなんて・・
神よ私の命と引き換えに 母に力を与えてくれ 今こそ命を返す時 母に命を返す時 
母にイノチを・・返す時


  

Posted by takassan at 22:23Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:義母の旅立ち   2006.02



2006年1月20日の雪の夜 妻の母が召されました 家族を帰したその後の とても安らかな旅立ち
私は「お疲れ様・」と額に手を当て 両手で顔を包みました 召されたなんてとても信じられない まだとても暖かでした
「お母さん、目を開けてよ・お願いだから」と 妻は身体を揺らしました 
ノコちゃん、ありがとう・これでサヨナラね 声が聞こえるようでした 窓の外は雪の夜 小雨の混じる寒い夜

2006年1月20日の雪の夜 妻の母が召されました 小雪の舞う日に旅立つなんて 北国生まれの人らしい
9年の長い闘いでしたね 貴女も家族も頑張っていました だけど最後の6年は食事もまともに採れなかった 
きぬサン、今度出会ったら 教えて下さい油絵を 
キンちゃん・って私が呼び始めましたね 貴女は気に入っていましたか 妻は夜の更けるまで聖書を片手に 貴女に語りかけていました

妻は僅かな記憶を取り戻そうと 貴女の故郷を訪ねたりしました 貴女は分かったかしら浜益の写真 今はそこに帰ったのですか?
私が知ってる貴女とは 女手一つで子供を育て お洒落着なんて縁がない だけどいつも朗らかでしたね
言いたい事ってあったと思う それは数え切れない程に 
だけど、貴女は最後まで我慢、我慢の人でしたね 私は忘れない貴女の旅立ち 小雪の舞う寒い夜

貴女は教えてくれましたね 私は今になって気づきました 親として最後の務めとは それは子供の目の前で
老いゆく姿を見せる事 朽ちゆく姿を見せる事 それは生きとし生けるもの全てが 迎える自然のなりわい
貴女は見事に闘いましたね そして・・静かに、旅立ちました 
94年の長い人生 貴女は立派に生き抜きましたよ 私は忘れない貴女の旅立ち 小雪の舞う寒い夜
  

Posted by takassan at 22:20Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:母よ・・   2006.01



時に母は心に 鍵を掛ける時がある 深い思いに沈み込む そして・・
遠い記憶を辿るのか 今の自分を探すのか 計りきれない時がある やがて・・
母は静かに横になる 私を見つめてる 「あんたは誰?」・・と聞く
丸い背中は寂しい 何かを背負っているんだろう 母の人生が見える そして・・
私は言葉をなくし 母を眺めるだけ やがて迎える私の姿を そして・・
母は再び繰り返す 「どなた様ですか?」と 私は堪らずうつむく
姉は気づいただろうか? 兄は知ってるだろうか 母から母が消えつつある事 それは・・
自然な事とは思うが とても辛いこと 母にはそれが分からない だけど・・
刹那刹那に残る 命への拘り それが母を支えてる   

姉よ・今の母にはこんな時がある 今でも自分は深江に住むと・・
みつ子と紘子、勇と私の区別ができない 父の事さえすっかり忘れてる
姉よ・兄よ・私の気持ちを聞いてくれ 今の母に母を求めるのは
俺達の無理な願いなのかも知れない・・母は頑張っているけれど
時よ戻れと・・せめて時よ止まれと・・思う

時に母は心を 深く閉ざす時がある 語りかけても答えぬ時がある そして・・
遠く流れるちぎれ雲 今の自分を重ねて 心を揺らしてる そして・・
私の最後の時は 深江の家でと 口にする事がある
やがて歩けなくなる 一人じゃお茶さえ飲めず 心さえも互いに通わず それは・・
あり得ない事じゃない そんな時が来るかも・・答えなんてあるはずがない そして・・
覚悟なんてしてない そんなものはできない 私は自分に問いかける
母よ・もういい 忘れてしまいなさい 母である事も全て 何故なら・・
貴女の務めは終わった 母の務めは終わった 生きていてくれるだけでいい そして・・
母よ貴女は今日から 私の可愛い 子供になりなさい 子供に・・なりなさい
  

Posted by takassan at 22:16Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:母のふるさと    2006.01




君とこうしてここを訪ねて 母の育った古里の事を
君とこうして話してみて 気づいた事がある
海も山も人も空気も 全てが息づいてる
母の古里・歌が浦 九十九島の北の町
ひとことで言ってしまえば 街中に緑が溢れてる事さ
そしてひとことを付け加えたら 海が素敵な街って事さ
何よりも言いたい事は人の心が自然って事さ
海も山も人も空気も 全てが息づいてる
母の古里・歌が浦 九十九島の北の町
 

頬を撫でる風のささやき 人の思いの深さを感じる
私が求める永久の安らぎ ここにはそれがある
隠れ切支丹・しとね崎 今は昔の歴史が漂う
長い時代を生きてきた 人々が今でも暮してる
長串山から平戸を望めば 眼下に広がるお伽の世界
そしてキラキラ輝く波の上 浮かぶ釣り舟と白い観光船
夕日に向かって手を伸ばせば 君なら掴めるかもドラマのヒロイン
海も山も人も空気も 全てが息づいてる
母の古里・歌が浦 九十九島の北の町

ひとことで言ってしまえば 街中に緑が溢れてる事さ
そしてひとことを付け加えたら 海が素敵な街って事さ
何よりも言いたい事は人の心が自然って事さ
海も山も人も空気も 全てが息づいてる
母の古里・歌が浦 九十九島の北の町
  
Continue》

Posted by takassan at 22:08Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:ひととき   2005.12

height="31" id="soundplayer" align="middle">

① 母はコタツの中で両手を擦る そして、痛む膝をさすり出す 私は少し猫背で頬杖をつき 薄目をあけてTVを見ている
やがて母はミカンに手を伸ばす そして、右の頬に当てている 私は穏やかな時を感じながら いつか眠りに落ちていく  
漂う香りの中私は目覚める 母は・・座椅子を枕に眠ってる 
私の目の前には袋まで剥かれたミカン そして肩には毛布が掛けてある
嗚呼、こんなにのどかで穏やかなのに こんな暮らしがずっと続けばいいのに・・
尽きることない命がずっとあればいいのに 母を見ていて・・そう思う
母は生きている それは事実 今は私のソバに居る 何も望まない 健やかであればいい 母を見ていて・そう思う
                                           
② 誰もがそうだろう 私は18で親の元を遠く離れた 親は頼るもの 永遠にいるものだと 勝手に思い込んでいた 
そして幾年月を過ぎ 気づけば父は世を去り 老いに戸惑う母が居た 
立つ事さえもままならぬ母を見た時 私は自分の生き方を悔いた
時に他人を傷つけ 時に父さえ憎み 責めた事はあっても 
老いた母を見た時 曲がった背中に手を添え 泣いた事など初めての事
嗚呼、こんなにのどかで穏やかなのに こんな暮らしがずっと続けばいいのに・・
尽きることない命がずっとあればいいのに 母を見ていて・・そう思う
母は生きている それは事実 私と共に暮らしてる 妻さえ許せば私の命の残り 母に返したい・そう思う

やがて母が静かに動き出す 自分で剥いた蜜柑に目をやる これはあんたが剥いたの 袋まで取ったの?・母は、もう・忘れてる
私は無言で一つ摘んで 母の口に放り込む 「ああ、冷たいね 美味しいね これなら歯茎を痛めない」
お茶でもいれましょう チャンネル変えましょう 相撲が終ってしまうから 
貴女の大好きな朝青龍・・一番だけでも見たいでしょう
嗚呼、こんなにのどかで穏やかなのに こんな暮らしがずっと続けばいいのに・・
尽きることない命がずっとあればいいのに 母を見ていて・・そう思う
母は生きている それは事実 私のそばで暮らしてる 何も望まない 健やかであればいい 母を見ていて・そう思う
  

Posted by takassan at 22:05Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:頑張れ!お袋   2005.12



(ちゅっ ちゅっ ちゅるっ ちゅっ  ちゅっ ちゅっ)

ここの処、母にはいつもの 元気がないみたい 起き上がるのも辛いようだ
夜中に急に咳き込んだり トイレに何度も起きたり 眠れない事もあるみたい
朝の寒さがデイに行くのを ためらわせるのか 朝のご飯の進みも遅い
今年の冬は確かにいつもと随分違うが 去年の母もこんな感じだった
起きてもなかなか顔を洗う気配さえなく 鏡の前で呆然としている
今は何月? 明日は何曜?・・母がよく聞く 以前よりずっと増えたみたい

(ちゅっ ちゅっ ちゅるっ ちゅっ ちゅっ ちゅっ)

そんな日が続いていた頃 母が骨折をした デイを急に休んだ日だった
嫁も私も仕事で出掛けて4時間くらいは 母が独りの時の出来事
ストーブ消してヒーター止めて自分の部屋で 横になろうと思ったらしいが
勿体ないから居間の電気を全部消そうと ソファーに乗ろうとして滑り落ちた
余程の痛みか、母は私の携帯電話に 見事に自分で連絡してきた
とんでもない事になったよ 早く帰っておくれ 私は痛みに堪えきれない
頑張れ! お袋  頑張れ! お袋 あんたは我慢強い人だから
必ず歩ける! そう信じてる! そして佐々では千代サンが待ってる
頑張れ! お袋 頑張れ! お袋 高崎裕士の追っかけをしたいんだろう
デイでも皆も心配してるよ あんたの吹くハモニカ 待ってる人もいるはず

(ちゅっ ちゅっ ちゅるっ ちゅっ ちゅっ ちゅっ)

日頃からの心配事が現実になった 母が足を骨折した
前夜からの雨模様で確かに予感があった 母は雨の降る日を嫌がる
デイを巡って嫁との激しい応酬があった 結局、嫁が譲ったが
母の気持ちに嫁が負けて折れたのはいいが・・結局、母の足まで折れた
兎にも角にも 今日で入院3週目を過ぎ リハビリもうまくいってるらしい
今年の冬は特に厳しい、モノは考えようかも 入院していて良かったのかも 
(ちゅっ ちゅっ ちゅるっ ちゅっ ちゅっ ちゅっ)
  

Posted by takassan at 22:01Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:金木犀   2005.11



①いつになく冷えた朝 窓の外は深い秋 雪のように舞い落ちる金木犀 白い季節はすぐ・・そこ
静かな寝息立て 今朝は母がまだ眠ってる 昨日、届いたばかりのハーモニカ 枕のそばに置いたまま
窓を少し開けましょうか? 母の眠りを邪魔せぬように そして香り放てよ金木犀 今朝は君が母を起こせ
カーテン越しに朝日が射します 窓の外は深い秋 庭の隅に積もった金木犀 白い季節はすぐ・・そこ
風が部屋を訪ねます 母に季節を届けます やがて母が静かに眼を覚す まるで幼子のように 
お茶でも飲みましょうか? 耳元で母に尋ねましょう そして香り放てよ金木犀 君が窓辺に母を・・呼べ

今は秋? 母が聞く 春はまだ? 母が聞く・・ 途切れ途切れの記憶の中に 忘れられない事がある  
古びたアルバム 開く度に 破れた写真 継ぎ足す度に 母の記憶が つかの間・・戻る

② 92度目の冬が来る 辛い事など一つもなかった 愉しい事だけ覚えているさ 私にいつも・・言う
母が昨夜の夢を話します 幼い頃は近所のミッチャンと 川に水汲み山には小さなビャラ集め 
  みつえサンも同じ夢をみたかも
会いに行きましょうよ 貴方を慕うみつえサンに そして、姉のふじえサンにも会えるかも
歌が浦は・・母の古里
花言葉は「気高い人」母には似合うかしら? 香り届けよ思い伝えよ金木犀 母には「素朴さ」が似合う
日毎夜毎に匂い立ち 日毎夜毎に舞落ちる やがて命短かし金木犀 
希望を母に与えて・・くれ 
厚めの布団に替えましょうか? それとも薄手を重ねましょうか? 部屋に飾り続けた金木犀
今日で君とは・・お別れ 
今は秋? 母が聞く 春はまだ? 母が聞く・・途切れ途切れの記憶の中に 忘れられない事がある
古びたアルバム 開く度に 破れた写真 継ぎ足す度に 母の記憶が つかの間・・戻る

いつになく冷えた朝 窓の外は深い秋 秋の終わりを告げて散る金木犀 白い季節はすぐ・・そこ


  

Posted by takassan at 21:56Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:母のクーデター   2005.07



2003年、夏 母が突然、騒ぐ! こんなとこまで連れてきて あんたはひどい息子さ
今すぐ私は帰るよ 母が身支度を始める よろける足を踏ん張りながら 帰り支度をする
理由なんて分からない だけど母にとっては大切な事 
今でも独りで暮らせると言う それはそれで大事な事 
私のバッグはどこにある 黄色の財布はあるだろうね?
バスはどこから出るのかい ここから佐世保は遠いかい?
2003年、夏 母が突然、騒ぐ! 今から佐世保に帰るよ そこで独り暮らすから
 
2003年、夏、母が突然騒ぐ こんなとこまで連れてきて あんたはひどい息子さ
左手は私の腰のベルト 右手で身支度を始める よろける足を踏ん張りながら 帰り支度をする
悲しさ辛さは誰にでもある 思い通りにならない事も 
ひどい息子につれない嫁だと 何と言われても構わない
私の腰のベルト 母には必要なはずなのに
静かな暮らしの中で 母は私に気づかない
2003年、夏 母が突然、騒ぐ! 母が佐世保に帰ると言う 私のベルト握ったまま
 

  

Posted by takassan at 21:53Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:蝉しぐれ   2004.05




外は蝉しぐれ 風が途切れた早い朝
早朝野球を終えた私を母が待つ
ホラ、見てご覧 母が空を指差す
遠く青く澄んだ空に浮かぶ ちぎれ雲一つ
目を落とせば 庭に白い花生姜
名前は何かと訊ね 母が歩み寄る
香り届かず 母への想い届かず
いつか母と共に植えし記憶 母にはもう昔

時に母は童になり・・時に母に戻る事も
いつも同じ言葉探しながら昔を語り出す
まるで92年の人生 紐解くように
母に届け! 母に響け! あア・・蝉時雨
母に届け! 母に響け! あア・・蝉時雨


目を移せば 遠い空に浮き雲
ふるさと離れて暮す 母が悲しい
母は浮き雲 流れゆくちぎれ雲
遠い記憶の狭間をさ迷う 老いた旅人
あア蝉時雨 母の心に歌えよ
92年の月日を 愛でるように
知るや知らずや ひと夏の蝉時雨
今日も母の心に叫べよ 命ある限り

肩を抱けばいつのまにか 母は娘になりハシャギ
そして、幼い日の兄と私を取違えている
まるで92年の歳月 昨日のように・・
兄を慕う母に響け! あア蝉時雨
兄を慕う母に響け! あア蝉時雨

時に母は童になり・・時に母に戻る事も
いつも同じ言葉探しながら昔を語り出す
まるで92年の人生 紐解くように
母に届け! 母に響け! あア・・蝉時雨
母に届け! 母に響け! あア・・蝉時雨
  

Posted by takassan at 21:50Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:立田山自然公園にて  2004.03




ユラユラ ユラユラ陽炎の中 
ユラユラ ユラユラ母が杖をつく
ユラユラ ユラユラ陽炎の中 
ユラユラ ユラユラ母が歩き出す

雨上がり 夏も近いある日の早い朝
今日は母がいつものデイを休む
たまには息子と一緒に どこかに出掛けたい・・母が言う
そうだね雨上がりの緑がきれいかも
私は即座に応える
たまには母と一緒に同じ時間を過ごすのもいい
立田山自然公園遊歩道 私の家から車で僅かに5分
車椅子はいらない 母は急げ急げとせかす
立田山自然公園遊歩道 母のお気に入りの場所
訪ねる度に色を変え 四季折々の自然がそこにある

ユラユラ ユラユラ陽炎の中
ユラユラ ユラユラ母が杖をつく
朝日に輝く芝生が綺麗だね
裸足で歩いてみようかしら
ユラユラ ユラユラ陽炎の中
ユラユラ ユラユラ母が歩き出す


立田山自然公園遊歩道 母の見つけた安らぎの場所
育った家の庭にも 大きな池があったと母は言う
立田山自然公園遊歩道 母の記憶を呼び起こす場所
こんな所に住めたら さぞかしいいだろうねといつも言う
立田山自然公園遊歩道 母がいつも口にする場所
菖蒲池の真上に うっすら虹が架かりだす
母には虹が見えているのかしら
虹に向かって母が歩き出す
車椅子を片手に私は束の間の奇跡を見る

ユラユラ ユラユラ虹に向かって
ユラユラ ユラユラ母が杖を棄てるユラユラ ユラユラ母が虹の中を
ユラユラ ユラユラ歩き始める
ユラユラ ユラユラ母が虹の中を
ユラユラ ユラユラ今、歩き出す
歩き始める!

ユラユラ ユラユラ虹に向かって
ユラユラ ユラユラ母が杖を棄てるユラユラ ユラユラ母が虹の中を
ユラユラ ユラユラ歩き始める
ユラユラ ユラユラ母が虹の中を
ユラユラ ユラユラ今、歩き出す
歩き始める!
  
Continue》

Posted by takassan at 21:47Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:春待ち人  2004.01




穏やかに晴れた冬のある日 突然、窓越しにハラハラと雪が舞う
そして、母は炬燵で横になる
隙間風、母の耳をかすめ 思わず身を振るわせ毛布引き寄せる
そして、母は背中を丸くする
障子開け見えぬ目で季節を知り 今日も月日の違う暦をめくる
そして、遠い冬を語り出す
降る雪は花の香り奪い 木々の緑さえ全て覆い隠し
そして、母の記憶を奪っていく

雪解けて水温む春はどこ?
花吹雪舞い落ちる春はいつ?
川面には光り輝く春よ来い
爛漫の花をたたえ そんな春よ来い!



日が沈む 冬の日が暮れる 突然、ベルが鳴る 娘との会話
それは、母が母に戻るひととき
電話が済む 母が私に聞く 「私は今,誰と何を話したの?」
そして、母は深いため息をつく
[人はいざ 心も知らずふるさとは・・]、突然、母が詠む百人一首
そして、母は故郷を語り出す
母が待つ春・・それはとこしえの春
痛みのない春 別れもない春
母はそんな春待ち人

雪解けて水温む春はどこ?
花吹雪舞い落ちる春はいつ?
川面には光り輝く春よ来い
爛漫の花をたたえ そんな春よ来い!
  

Posted by takassan at 21:40Comments(0)TrackBack(0)音楽

2008年06月27日

♪:母がピエロになっていく   2003,10



母が少しずつピエロになっていく
母が少しずつピエロになっていく・・Oh

母がうたた寝をする 秋の日差し背中に受けて 
重い人生背負い 歩き続けた母が日向で舟を漕ぐ
夢を見ているのかしら 優しく笑う一瞬(トキ)がある
辛い記憶は薄れ 楽しい記憶を支えに今を生きている
遠い記憶を探し 私を見つめる母
気づけば母の中では 私はいつの間にか兄になっている
この人は誰? だったらこの人は誰?
アルバム広げる母の指からこぼれる写真 それは家族の写真
今、私はどこにいる? どこで育ったの?
私の母は誰? そして、父は誰? 私は・・誰?
私はいつからここに居る? どうしてここに居るの?
私は深江に帰るよ! そこが私の死に場所!・・母が叫ぶ
 
巡る・・巡る 季節は巡る 巡る・・巡る 思いは巡る
いつしか巡る季節を忘れ いつしか自分の家族を忘れ・・
母が少しずつピエロになっていく
母が少しずつピエロになっていく・・Oh


アンタの嫁は誰だい? アンタは私の子かい?
だったらずっとここに一緒に居てもいいよね? それが口癖
たまには手伝いましょうか? 母が流しの前に立つ
包丁渡してみれば リンゴの皮さえ剥けない母がそこにいる
夜の冷たさに 腰が・・膝が痛いと言う
擦ってあげれば 私に両手を合わせて 母が目を伏せる
昨日の事のように昔を語る母
いつも遊んだ裏庭 親にねだった飴玉 母は娘になっている
母はまだ若い頃 働いた時期がある
博多駅のすぐ裏 高口ハガネ店 タイプを打っていた
優しいご主人と勝気な奥さんで
だけど、とても大事に扱ってくれたらしい 母は覚えている

巡る・・巡る 季節は巡る 巡る・・巡る 思いは巡る
いつしか巡る季節を忘れ いつしか自分の家族を忘れ・・
母が少しずつピエロになっていく
母が少しずつピエロになっていく・・Oh

母が少しずつピエロになっていく
母が少しずつピエロになっていく・・Oh

母が少しずつピエロになっていく
老いを重ねる母の 移ろう時は早い全てはモヤの中
母が少しずつピエロになっていく
夢と現つの狭間 老いに戸惑いながら 母は生きている 母は生きている!
  
Continue》

Posted by takassan at 21:36Comments(0)TrackBack(0)音楽